日本パートナーシップ大賞の審査は、一次審査（応募書類審査）を通過した協働事業に対し、複数の調査員による現地取材調査を行うことが最大の特徴です。
NPOと企業のそれぞれに対する現地取材調査の結果をもとに、上位事業のNPO、企業双方によるプレゼンテーションによって、最終的にグランプリが決定します。
- 一次審査
- 審査員、調査員が全応募書類を確認し、全ての応募事業を「目標設定、先駆性、協働度、達成度、成長度、インパクト」の６項目で評価します。
- 現地審査
- 調査員が二人一組となり、実際にNPOと企業それぞれの現場を取材・調査します。NPO・企業それぞれに「自己評価シート」をつけてもらったうえで、調査員用の「評価シート」を用いて聞き取りをします。その結果にもとづき、定量的・定性的な情報をまとめた報告書を作成し、審査会に提出します。
※ 調査員はNPO、大学、企業関係者などで構成されています。 - 二次審査
- 現地調査結果の報告をもとに調査員による合議を行い、その上で審査員が最終審査への通過事業を決定します。
- 最終審査
- 大賞表彰式当日に行われる、NPOと企業双方の代表者による公開プレゼンテーションを、審査員が評価します。当日参加する聴衆も評価に参加します。これは、審査の公開性を高めると同時に、協働事業を評価する際の基準や方法について参加者にも関心を持っていただくための、PSC独自の評価方法です。
※ 書類審査を通過したNPO・企業には11月初旬頃に現地調査依頼を担当調査員からご連絡させていただきます。
※ 最終審査でのプレゼン内容については事前に提出していただきます。
久世 良三 株式会社サンクゼール 代表取締役社長
1982年に株式会社斑尾高原農場を設立。現在は株式会社サンクゼールに社名を変更し、全国で自社ブランド店舗を展開。自社製造のジャムやパスタソースなどを販売している。2013年にタンザニアの孤児を支援する特定非営利活動法人ムワンガザ・ファンデーションと協働したチャリティージャム事業が認められ、「第10回日本パートナーシップ大賞」グランプリを受賞。
佐藤 正敏 1％（ワンパーセント）クラブ 会長
1972年に安田火災海上保険株式会社入社。2006年株式会社損害保険ジャパン代表取締役社長。10年ＮＫＳＪホールディングス株式会社代表取締役社長、株式会社損害保険ジャパン取締役会長。14年株式会社損害保険ジャパン相談役。08年経団連・社会貢献推進委員会共同委員長、１％（ワンパーセント）クラブ会長。12年経団連自然保護協議会会長。13年企業市民協議会会長。
目加田 説子 中央大学 総合政策学部 公共政策研究所 教授
上智大学卒業後、ジョージタウン大学修士課程（M.A.）、コロンビア大学修士課程（M.S.）を経て、大阪大学大学院国際公共政策研究科博士課程修了（国際公共政策博士）。2001年に経済産業研究所研究員、02年東京大学客員助教授を経て、04年より現職。また、1997年より地雷廃絶日本キャンペーン（JCBL）理事。
単著に『地球市民社会の最前線─NGO・NPOへの招待』（岩波書店、2004年）等多数。
早瀬 昇 認定特定非営利活動法人日本NPOセンター 代表理事
学生時代に交通遺児問題、地下鉄バリアフリー化問題などに関わる市民活動に参加。フランス・ベルギーの福祉施設で研修後、1978年に社会福祉法人大阪ボランティア協会に就職。91年事務局長就任、現在、常務理事（2007年～）。96年認定特定非営利活動法人日本ＮＰＯセンター常務理事就任、2012年より代表理事。
岸田 眞代 特定非営利活動法人パートナーシップ・サポートセンター 代表理事
1993 年にNPOと出合い、96年に企業とNPO のパートナーシップ視察を企画実施。98年にパートナーシップ・サポートセンター設立。2002 年「パートナーシップ大賞」創設。日本NPO学会理事・行政各種委員歴任。編著書：「NPOと企業 協働へのチャレンジ」（同文舘出版、2003年）、「企業が伸びる 地域が活きる」（サンライズ出版、2013年）等多数。
