特定非営利活動法人パートナーシップ・サポートセンター

第10回 企業&NPO協働アイデアコンテスト

 財団法人中部産業・地域活性化センターとPSCの協働による第10回企業&NPO協働アイデアコンテスト最終選考会は、11月19日(木)名古屋商工会議所2Fホールにて、100名程の方にご参加いただき開催いたしました。

 中部広域9県よりご応募いただいた30アイデアの中から、書類審査を通過した5団体が、熱のこもった協働アイデアをプレゼンテーション。団体が活動する中で解決したい課題を、いかに企業(や行政)と協働しながら解決していくか、そのアイデアを具体的に示してくれました。いずれも甲乙つけがたい内容に審査は拮抗したようです。

 最終選考会の結果は以下のとおりです。

<審査結果>

事業名
団体名
所在地
事業概要
最優秀賞 子どもと医療をやさしさでつなぐためのツールの開発 (N)ホスピタル・プレイ協会 すべての子どもの遊びと支援を考える会 静岡市 9歳ごろから心も身体も大人へと移り変わる時期であり、長期に医療とかかわる子どもにとっては、注射針が短いものから長いものへと移行する時期でもある。子どもの不安感や恐怖心を和らげるために、遊びの力を取り入れて、子どもが体の変化や針の変わる理由を理解できるツールを開発する。
優秀賞 持ち家交換型隣家対策付高齢者用マンション (N)静岡団塊創業塾 藤枝市 高齢者用の集合マンションの設計・管理・運営をNPOと企業が協働で行う。入居者は持ち家を賃貸物件として不動産会社に供託、その売り上げでマンションに入居。隣家との問題回避に取り組んだり、マンション内に、各種店舗や団体事務所、グループホーム等設置し、永続的な高齢者支援を目指す。
特別賞 ユニバーサルデザインによる岐阜県内の観光地づくり (N)ギフ福祉ネットワーク東部 岐阜市 岐阜県下の観光地を、高齢者や障がい者も快適な旅行が出来るよう、介助ヘルパーの派遣や宿泊施設・観覧場所の改善などを行う。旅館組合・観光地組合を対象に障がい者との接し方講習会等も開催し、観光地のユニバーサルデザイン化で観光困難者を減らすとともに、観光地の活性化も図る。
奨励賞 広がれ!きらめ樹の輪 (N)ひと・まち・これから 名古屋市 きらめ樹間伐を通して愛知県の中山間地域の課題を顕在化し、積極的な社会貢献活動として、森林、企業、間伐材ユーザーまでを有機的に結ぶ事業。企業に対して事前研修を行い、間伐〜製材、間伐材で作られた製品の提供までを行う。森林の課題解決に携わると同時に、次世代に残す環境づくりにつなげる。
学校の樹木からバイオ燃料 〜バイオマス利活用推進にむけて〜 スマイルフォレスト 名古屋市 学校での環境整備で排出された枝葉を廃棄物とせず、企業と協働してバイオマス燃料として活用する。同時に、地域や企業が連携して地球温暖化や森林伐採と植樹、未来エネルギーについての講座などを開催し、児童生徒への生きた環境教育を行うことで未来の自然環境に配慮した人材を育成することを目指す。

審査員の協議中に行わる「ミニ講演は」、
「“ママたちの声から生み出す!コンビニ発の子育て支援事業”最優秀賞をいただいて〜その後〜」と題し、昨年度第9回アイデアコンテスト最優秀賞の母力向上委員会さんが、行政、プロボノの方とともに現在進められいるプロジェクトのお話しをいただきました。アイデアコンテストで最優秀賞を獲得したことで、地元静岡県富士宮市の新聞6社にとりあげられ、その後、市の交付金、プロボノの支援を受けられたとのことです。こういったご報告をいただくことは本当に嬉しいことで頑張っていただきたいと思います。

交流会は、和やかにお食事と歓談。みなさんにつながりをもっていただくことも、アイデアコンテストの重要な目的です。ここから協働事業や他の地域での協働の場づくりにつながっていくことを願っています。